研究組織
多次元造形研究センター
造形機構学分野
近年,従来の引き算的な材料加工技術に対して,金属積層造形法に代表される付加加工法であるAdditive Manufacturing(AM)に注目が集まっている.本製法によれば,金属粉末の急速溶融・超急冷凝固現象によるバルク体での特異な結晶集合組織の直接創製(超急冷バルクアロイング)が可能である.そこで,本分野では,軽金属の一つであるチタンを対象に,相反する複数の力学特性を同時に向上する「力学機能化」に資する新たな合金設計原理の構築とプロセス最適化を目的に,高度な組織構造解析と力学特性評価を通じて造形機構・組織形成機構の解明を試みる.
1、積層造形過程における結晶集合組織の形成挙動に対する固溶元素の役割解明
2、積層造形材における結晶集合組織および力学性能の異方性発現機構の解明
3、積層造形材の微細結晶組織と塑性変形挙動の相関解明
4、加工・熱処理による超急冷結晶組織の安定化と高強度・高延性発現
5、Gyroid構造造形体の変形挙動の歪み速度依存性評価とエネルギー吸収能の向上
選択的レーザ溶融Ti-N積層造形材における平均結晶粒径と窒素含有量および入熱量の相関
旧β相と針状α’粒の結晶配向性が異なるTi-N造形材の作製方法とSEM内引張試験でのEBSD解析結果
メンバー
教授(兼任)
近藤 勝義
教授(兼任)
梅田 純子
助教(兼任)
刈屋 翔太