研究組織
国際・産学共同研究拠点
国際産学連携溶接計算科学研究拠点
接合科学研究所は、溶接現象を解明するための手法として理論に基づくシミュレーションを1970年代に提案しており、この分野ではまさに世界の先駆であり、1996年には"Theoretical Prediction in Joining and Welding"をテーマとした国際シンポジウムを開催している。その後、溶接における計算科学の展開をひとつの目的として、"溶接技術の高度化による高効率・高信頼性溶接技術の開発"をテーマとしたNEDOプロジェクトが当研究所を中心として実施された。さらに、その成果は近年の急速な計算機能力の向上とともに発展し現在に至っている。一方、日本のものづくりは経済・社会のグローバル化の中で大きな変革期を迎えており、経験や熟練技能者に頼らない新しいものづくり、すなわち理論的予測に基づく生産技術が求められている。このようなニーズに応えるとともに接合科学研究所の世界的な地位を維持するためには、基礎研究のさらなる充実と人材の育成が不可欠であり、本研究拠点はこの目的を果たすために2007年に設立された。そして、世界における溶接計算科学のリーダーとして、これまで開発してきた実用溶接シミュレーションソフトJWRIANの更なる高度化と普及を進める。
1、大規模高速溶接シミュレーション法の開発
2、溶接変形・残留応力・割れの力学的解明
3、熱および機械的負荷を受ける溶接継手の力学的な経年変化に関する理論的研究
4、実用溶接シミュレーションソフトJWRIANの開発
5、溶接変形・残留応力データベースの構築
船体上部構造組立時の溶接変形
塑性加工した自動車部品モデルと溶接残留応力の解析結果
低変態温度溶接材料を用いた残留応力の改善
メンバー
拠点リーダー/教授(兼任)
麻 寧緒
招へい教授
村川 英一
招へい教授
平岡 和雄
招へい教授
李 長久
招へい教授
安木 剛
招へい教授
中尾 一成
招へい教授
藤久保 昌彦
招へい准教授
柴原 正和